運動治療法とは?
運動治療法(エクササイズセラピー)は、病気の予防・改善を目的とした、医学的に効果があるとされる運動療法のことです。特に、高血圧・糖尿病・心疾患・呼吸器疾患など、生活習慣病をはじめとした慢性疾患の管理において、その効果が多くの研究で認められています。
この記事では、以下の内容をもとに、運動治療法の基本的な種類とその目的、また整骨院や健康施設で実際にどう活用されているのかをわかりやすく紹介します。
【1. 運動治療法の種類と特徴】
■ 有酸素運動(エアロビックエクササイズ)
方法:ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなど
特徴:呼吸によって酸素を取り込みながら行う全身運動
効果:心肺機能の向上、血圧・血糖の安定、脂肪燃焼、ストレス軽減
推奨頻度:1回20〜30分、週3回程度
■ 無酸素運動(アネロビックエクササイズ)
方法:短距離走、中距離走、瞬発力を必要とする運動
特徴:酸素を使わずに一気に力を出す
効果:筋力アップ、基礎代謝の向上
注意点:高負荷なため、初心者や高齢者は注意して行う
■ 筋力トレーニング
方法:ダンベル、チューブ、体重を使った自重トレーニングなど
特徴:筋肉の収縮によって筋力を鍛える
効果:転倒予防、骨密度の維持、日常生活の動作改善
ポイント:関節を痛めないように、適切なフォームと負荷設定が重要
■ ストレッチング(柔軟体操)
方法:胸、背中、肩、股関節、ふくらはぎなどの部位をゆっくり伸ばす
特徴:反動をつけずにじっくり筋肉を伸ばす
効果:関節可動域の拡大、怪我の予防、筋肉疲労の軽減
実施タイミング:運動前後、入浴後などが効果的
【2. 運動治療法の目的】
慢性疾患(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)の改善・予防
筋力・柔軟性の向上によるQOL(生活の質)の改善
心身のリフレッシュ、うつ・不安の軽減
認知機能の低下予防や脳血流の促進
生活習慣病予防のための基礎体力の向上
【3. 整骨院や健康増進施設での実践】
運動治療法は、国家資格を持つ施術者やトレーナーの指導のもとで安全に行われることが推奨されています。特に以下のような施設で導入されています。
整骨院・鍼灸院:
施術とあわせて姿勢改善・運動療法プログラムを提供
例:東洋スポーツパレス鍼灸整骨院では、低負荷トレーニングと針灸治療を組み合わせた独自の施術を実施
健康増進施設:
プール・ジム・温浴設備などを活用し、包括的に身体機能の維持を目指す
プログラム:ウォーキング教室、チューブトレーニング、温泉利用型ストレッチ指導など
【4. 安全に運動を行うための注意点】
医師の診断と運動前の体調確認を忘れずに
無理をしない、自分に合った強度で実施
水分補給と休憩をこまめに
痛みや息切れが強い場合は中止する
【まとめ】
運動治療法は、単なるトレーニングではなく、医学的に根拠のある「治療」です。継続して取り組むことで、身体機能の向上だけでなく、心の健康にも良い効果が期待されます。
特に高齢者の方にとっては、「転ばない身体づくり」や「元気に動ける日常」のためにとても有効です。無理なく続けられる運動を生活に取り入れ、健康な毎日を目指しましょう。
福岡市早良区の東洋スポーツパレス鍼灸整骨院では、国家資格者による個別プログラムを組んでいますので、ご興味のある方はぜひご相談ください。