首の怪我の一つ頚椎捻挫についてご説明します。
頚部は頭部と体幹をつないでいる部分です。
その頚部の外傷で、脱臼や骨折がなく神経症状も生じない軟部組織(靭帯・筋群・椎間板など)の損傷を頚椎捻挫と呼びます。
損傷部位は、椎間関節・筋肉・椎間板などがあり、痛みは損傷した部分に出て運動制限がおこります。
損傷の仕方は種類があります。
・屈曲損傷→頭を下に向けた状態で損傷する
・屈曲・回旋損傷→屈曲損傷と同じ状態で捻りが加わり損傷する
・伸展損傷→顔面又は顎の方からぶつかったりして損傷する
・伸展・回旋損傷→伸展損傷に捻りが加わり損傷する
などの種類がありますが一番は車の事故での損傷が多いです!
・診断
椎間関節部の圧痛の有無をみて可動域を確認する。
椎間関節に障害がある場合は伸展挙動ができなくなります。
(また頚椎を伸展させながら患側のほうに回旋させて痛みがあると椎間関節の障害が強いと考えられます。)
通常、神経症状は認めないが関節の炎症により神経へ影響が出てしびれ感が出るときがあるため神経根障害と鑑別するのか大事になります。
※単純X線やMRI検査などの画像検査により椎間板ヘルニアなどを否定しなければいけません。
・治療
まずは安静にして消炎鎮痛薬、超音波治療、電気治療、などをします。
運動時痛が著しい時はや骨損傷があるときは頚椎カラーを装着するが長期間の装着は避けたほうがいいです。
また日常生活やスポーツ活動で頚椎の伸展挙動を繰り返している場合は慢性化することがあります。
事故での損傷のみでなく、頚部の筋肉の柔軟性不足や筋力不足やアライメント異常によってもなることがあるので注意しなければいけません!
・リハビリ
ストレッチや可動域訓練をしトレーニングをしていきます。
首周りのスチレッチ
首の可動域訓練
次回は『脊柱PART3』について説明します!