今回は皆さんが日常生活で使う「肘」についてお話します。
普段の生活やスポーツをしていて「肘を曲げての動作」「伸ばす動作」の動きの肘関節について知っているでしょうか?
- 肘関節は腕撓、腕尺関節と近位腕尺関節からなる複合関節であり、屈伸と前腕の回旋運動を司っている。上腕骨、橈骨、尺骨で構成されている。
- 肘関節の動きには、屈曲、伸展、回内、回外の4つあります。1つずつご説明します。
☆屈曲・・・肘を曲げる動作
☆伸展・・・肘を伸ばす動作
☆回内・・・ドアノブを左側に回す動作
☆回外・・・ドアノブを右側に回す動作
- 肘関節の構造(関節)についてお話します。
肘関節には、腕橈関節、腕尺関節、近位腕尺関節の3つがあります。
☆腕橈関節・・・上腕骨から上腕骨小頭と橈骨頭で構成される→ドアノブを左側に回す
☆腕尺関節・・・上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕によって構成される→ドアノブを右側に回す
☆近位橈尺関節・・・橈骨と尺骨で構成される→肘を曲げる
- 肘関節の構造(筋肉)についてお話します。
☆屈曲・・・上腕二頭筋、腕橈骨筋、上腕筋、円回内筋
☆伸展・・・上腕三頭筋、肘筋
☆回外・・・上腕二頭筋、腕橈骨筋、回外筋
☆回内・・・腕橈骨筋、円回内筋、方形回内筋
- 肘関節の構造(骨)についてお話します。
肘関節には上腕骨、橈骨、尺骨があり、肘の親指側にある骨を橈骨、小指側にある骨を尺骨と言います。頭骨の先端は丸くなっており橈骨頭と言います。
- 肘関節の構造(靭帯)について話します。
肘で重要となる靭帯は、内側側副靭帯、外側側副靭帯、橈骨輪状靭帯です。内側側副靭帯は肘の内側にあり外反するのを制動する役割があります。外側側副靭帯は肘の外側にあり、内反するのを制動する役割があります。橈骨輪状靭帯は橈骨頭を囲んでいる靭帯で腕尺関節を安定させています。
- 次回はテニス肘についてご説明いたします。