前回の続きでファンクショナルトレーニングについて説明させていただきます。
ファンクショナルトレーニングの5つの原則
③キネティックチェーン
キネティックチェーンは運動連鎖という言い方ではなじみがあると思います。
動作は1つの筋だけでなく、多くの筋が連動して起きており力は地面から下肢→臀部→体幹→上肢へと伝わっていきます。
そのため、そのつながりが途中で途切れてしまうとエネルギーが止まり順に連動しても力が弱い部分があると力が上手に伝わらないということです。
キネティックチェーンは
・軟部組織(筋・腱・筋膜・靭帯)の正常な動き
・関節運動を含めた正常なバイオメカニクス
・神経系の正常な動き
・心肺機能や代謝の正常な動き
の要素により構成され、協調して動くことでファンクショナルな動作になると言われています。
④3面の運動
スポーツにおける動作は基本的に3面(矢状面・前額面・水平面)で成立しているためファンクショナルトレーニングも3面で行いましょう。
例)歩行
矢状面で手足が動き、水平面で骨盤・脊椎が回旋、踵をつく時に股関節内転が前額面で起こります。
⑤力の吸収と力の発揮
私達は無意識のうちに実施する動作の前に反対方向への動作を行います。
例)ジャンプ動作
高くジャンプしようとすると一度しゃがみこむ動作をするとおもいます。
※これは力の発揮(ジャンプ)の前に力の吸収(しゃがみこむ)を行っています。
また、この5つの原則は独立することなく相互に関わり合いながら作用しています。
そのためファンクショナルトレーニングは
『スタビリティ関節とモビリティ関節が関節ごとに分離して機能し、キネティックチェーンにて協同して機能する(動作が生じる)、その動作は3面運動であり、力の発揮の前に必ず力の吸収が行われる。』
と定義されます!
以上のことを踏まえてプログラミングを組んでいきましょう!
前回と合わせて長々となってしまったのですが、ファンクショナルトレーニングの定義について説明させていただきました。