今日は、前回に引き続き「脊柱」についてお話します。
その中で今日は「胸椎と胸郭」についてお話します。
- 胸椎
胸椎は、12個の胸椎からなり、肋骨と連結して胸郭を形成する。
- 胸椎について
☆椎体は前後に長く、ハート型を呈する。
☆椎孔は円形で頸椎に比べて小さい。
☆肋骨と連結するために、横突起・椎体後側面に肋骨窩を有する。
☆棘突起は細かく、尾側に下がっている。
☆胸郭を形成しているため、椎体間の可動性は小さい。
- 肋骨について
☆第1から第10肋骨は肋軟骨を介して胸骨に連結する。
☆第11・12肋骨は胸骨に連結せず、遊離している。
☆第10・11・12胸椎間の可動性は上位胸椎に比べて大きい。
☆肋骨は肋骨頭と肋骨結節の2ヶ所で胸椎と関節を形成し連結している。
☆肋骨は背部の肋骨角で大きく弯曲し、胸骨に向かう。
胸椎と胸郭の筋
☆腰長肋筋・・・脊柱の伸展作用
☆肋間筋・・・上・下縁には肋骨を動かす
☆前鋸筋、小胸筋・・・肩甲骨と胸郭を連結し、肩甲骨の位置を決め安定させる
☆大胸筋、広背筋・・・内転、内旋させる作用
☆大・小菱筋・・・肩甲骨を挙上させる作用