スポーツには競技種目によって特徴的な動作がありそれを踏まえてトレーニングを行っていきます。
競技に特化しすぎて他の競技では使われないものもありますが、「身体の機能」という点から考えると共通しているものがあります。
共通して良いとされるトレーニングは、効率的な動作・パフォーマンスの高い動作・怪我の危険性が少ない動作です。
つまり、ファンクショナル(機能的)な動作です!
競技に関わらず、ファンクショナルな動作が競技力を向上させています。
そのため、機能とパフォーマンスの向上のためにファンクショナルな動作の習得、それを用いたトレーニングの実施が必要となります。
ファンクショナルトレーニングの定義について説明します!
まず、ファンクショナルトレーニングには5つの原則があります。
①重力を利用する
②分離と協同
③キネティックチェーン
④3面運動
⑤力の吸収と力の発揮
それぞれの原則について説明していきます。
①重力を利用する
ほとんどのスポーツ動作における基本姿勢は立位です。
立位から歩行動作→走動作→ジャンプ動作へと発展していきます。
そのため立位動作にて加わる外力に耐えるためのトレーニングがファンクショナルトレーニングとなります。
また、立位動作で常に人間の身体に加わる外力は「重力」です。
人間は無意識に重力に耐えるため筋活動を行っているので「重力」を考慮した動作に着目するのが大切です!
②分離と協同
各関節によって可動域は異なるため、役割も異なります。
大きな動きに適している関節=モビリティ関節
適しいていない関節=スタビリティ関節といわれます。
ファンクショナルな動作を行うにはモビリティ関節には「動き」、スタビリティ関節には「固定」の機能を役割分担して分離させる必要があります。
また、機能を分離させ動かした関節はファンクショナルな動作の中では同時に活動し協同させていきます。
※どちらかの関節の機能低下や協同動作の不全がファンクショナルな動作の欠如を生じさせます!
長々と文が続いてしまうので、一度ココで終わらせていただきます。
③の原則の説明から次回させていただきます。