腱鞘炎について


今日は「腱鞘炎」についてお話していきます。

 

  • 腱鞘炎とは?

関節を動かすのは筋肉ですが、筋肉の力を四肢の先端に伝える紐状のものを腱と言います。この腱は、腱の浮き上がりを抑える腱鞘というトンネルの中を通っていて、この腱と腱鞘の間に起きた炎症のこと。

 

  • 関係する筋肉

・手関節の撓屈・・・長母指外転筋

・母指付け根の伸展・・・短母指伸筋

 

  • 症状

腱と腱の周りにあり浮き上がりを抑える役目を果たす腱鞘の間に起きた炎症

☆前兆症状

・うまく手が動かせない

・痛みはないが手首に腫れがある

・動かすとだるく感じる

☆初期症状

・指や手首を使ってるときに違和感がある

・瞬間的に痛みが走るが、次の瞬間痛みが消えていることがある

・痛い箇所はあるものの具体的にどこが痛いかわからない

☆中期症状

・押すと痛いという痛みを感じる圧痛点が明確になる

 

  • 原因

腱と腱鞘を使いすぎることにより、その間に起こった摩擦によって炎症が起こってしまう

  • ドケルバン病とバネ指

☆ドケルバン病

・手首の親指側の腱と腱鞘に炎症が起こった状態で、手を広げたり動かしたりするとこの腱鞘付近に疼痛(ズキズキとした痛み)が起こる。

ドゥケルバン症候群の症状

☆バネ指

・腱鞘炎が指の付け根に起こり、進行することで発症する症状で、指の付け根は負荷がかかりやすいため腱鞘炎が起こりやすく、さらに進行することで指がピンと伸びた状態になり悪化すると指が曲がらなくなることもある。

バネ指が起こる仕組み

  • 腱鞘炎になりやすい職業(人)

・プログラマ

・ピアニスト

・漫画家

・作家

・よくスマホを触る人

・手首をよく使う人

 

  • 治療法

☆保存療法・・・テーピング、湿布、サポーター

☆物理療法・・・メディセル

☆手術療法・・・腱鞘切開手術

■次回は肘関節の機能と構造についてお話します。