今日は、皆さんの身体を支えている「脊柱」についてお話します。
- 脊柱は説明する部分が多い為何回か分けてご説明します。
- 脊柱の骨格について
脊柱は、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個の脊柱骨が連なり構成される。
- 3つの重要な機能
☆頭部・体幹を支える支持機能
☆頭部・体幹を屈伸・側屈・回旋させる運動機能
☆脊髄・馬尾神経を容れ、これを保護する神経保護機能
- 機能の症状
☆支持機能・・・支持機能が破綻してしまうことによって脊椎の不安定性が生じ、頚部痛や腰痛などの疼痛が発生する。
☆神経保護機能・・・破綻してしまうと四肢に放散する疼痛・しびれ感や筋肉・知覚の麻痺症状がある。
- 脊柱の関節
椎体と椎体の間には、加重を分散させるショックアブソーバーとして機能しつつ、椎体間の運動を可能にする椎間板が介在し、後方では椎弓と椎弓の間にある関節突起が椎間関節を形成している。椎体間を椎間板のみで連結すると「方向性が定まらない」「不安定で可動域の大きな動き」になるため椎間関節が椎体間の動きを規定している。
- 脊柱をつなぐ靭帯と椎間板
脊椎骨間は椎体前方では前縦靭帯、椎体後方では後縦靭帯、椎弓間では黄色靭帯、棘突起間では棘間靭帯・棘上靭帯で連結・支持され適切な可動性を有する関節として機能する。
- 脊椎の加齢変化
加齢に伴って退行変性をきたし髄核の水分含有量が減ってくると脊椎の支持機能・運動機能が低下してくる。