いよいよ受験シーズン本番。この時期、最も大切になるのが、長時間維持できる**「集中力」**です。しかし、長時間机に向かい続けることで、姿勢が崩れ、かえって疲労や眠気を招いてしまう受験生は少なくありません。
集中力を最大限に引き出し、学習効率を上げるためには、**『正しい座り方』をマスターし、それを支える『体幹(インナーマッスル)』**を鍛えることが不可欠です。
集中力低下は「姿勢」のせい?
姿勢が崩れると、なぜ集中力が低下してしまうのでしょうか。その原因は、体の構造と密接に関わっています。
- 酸素不足による脳の疲労 猫背や前かがみの姿勢になると、胸郭(胸の骨格)が圧迫され、肺を大きく広げることができず、呼吸が浅くなります。その結果、脳へ送られる酸素の量が減少し、脳が酸欠状態となり、眠気や集中力の低下を引き起こします。
- 首・肩の過緊張と頭痛 頭を支える首や肩の筋肉に過度な負担がかかると、血行不良から緊張性頭痛や慢性的な肩こりが発生します。痛みや不快感があると、学習内容ではなく体の不調に意識が向いてしまい、集中力は散漫になります。
- 自律神経の乱れ 背骨や首の歪みが、内臓の働きや体温調節を司る自律神経に影響を与えると、体のオン/オフの切り替えがうまくいかなくなり、慢性的なだるさや不眠につながります。
集中力を高める『正しい座り方』3つのポイント
正しい姿勢は、疲労が少なく、脳に十分な酸素を供給できる**「最強の学習環境」**です。以下のポイントを意識しましょう。
1. 土台となる「骨盤」を立てる
- 椅子には深く座り、お尻にある硬い骨(坐骨)を左右均等に床や座面に刺すように立てます。これが、背骨を自然なS字カーブで支える土台となります。
- 骨盤が後ろに倒れて丸くなる(仙骨座り)と、腰への負担が大きく、すぐに疲れてしまいます。
2. 耳と肩のラインを合わせる
- 頭を前に突き出す**「スマホ首(ストレートネック)」**の姿勢は厳禁です。
- 横から見たときに、耳の穴、肩の真ん中、股関節の付け根が一直線になるイメージで座ります。目線が下がるときは、台を使って教科書を立てるなど、顔全体を下に向けすぎない工夫をしましょう。
3. 足の裏全体を床につける
- 足が床につかない状態で座っていると、骨盤が不安定になり、姿勢が崩れやすくなります。
- 足の裏全体(かかとからつま先まで)がしっかりと床につくよう、椅子の高さを調節するか、足台を活用しましょう。
『体幹』強化が合格への鍵
正しい姿勢がわかっても、長時間それを維持するのは難しいものです。なぜなら、その姿勢を支える**「体幹(インナーマッスル)」**が衰えているからです。
体幹は、天然のコルセットとして機能し、骨盤と背骨を安定させてくれます。体幹が強いと、長時間座っても姿勢が崩れにくく、疲れにくい体になります。
【体幹のセルフケア:ドローイン】
座りながらでもできる簡単な体幹トレーニングです。
- 椅子に深く座り、正しい姿勢を意識します。
- 息をゆっくり吐きながら、お腹をへこませ、おへそを背骨に近づけるイメージで力を入れます。
- 息を吸うときも、お腹をへこませた状態をキープします。
- これを1日の中で何度も繰り返し、お腹に軽く力を入れる癖をつけましょう。
まとめ:体のプロに相談して歪みをリセット
自己流の姿勢改善やトレーニングだけでは、長年の癖や体の歪みを解消するのは困難です。特に骨盤や背骨に歪みが生じていると、どんなに意識しても正しい姿勢を維持できません。
東洋スポーツパレス鍼灸整骨院は、姿勢のプロとして、あなたの体の歪みを詳細にチェックし、矯正施術で体の軸を整えます。歪みがリセットされることで、疲労や痛みから解放され、学習に集中できる体づくりをサポートします。
正しい姿勢と強い体幹で、この受験を乗り切りましょう!