通勤中、仕事中、寝る前まで、私たちの生活に欠かせないスマートフォン。しかし、長時間うつむいた姿勢で画面を見続けることで、「スマホ首(ストレートネック)」になる方が急増しています。
スマホ首は、一時的な肩こりや首の痛みで済まされがちですが、放置すると全身の不調につながる非常に危険な状態です。今回は、スマホ首を放置することの危険性と、ご自身の状態をチェックできる『危険度チェックリスト』をご紹介します。
スマホ首を放置すると起こる深刻な問題
人間の頭の重さは、ボーリングの球一つ分、約5~6kgあります。本来、S字カーブを描いている首の骨(頸椎)が、スマホを見る姿勢によって真っ直ぐになってしまうのが「スマホ首」です。この状態を放置すると、以下のような深刻な問題を引き起こします。
- 慢性的な痛みと神経圧迫 真っ直ぐになった首は、頭の重さを分散できず、首や肩の筋肉に大きな負担をかけ続けます。これが慢性的な肩こりや首の激しい痛みにつながります。さらに悪化すると、首の骨の間を通る神経が圧迫され、手のしびれや、頭痛、めまいなどの神経症状が現れることがあります。
- 自律神経の乱れ 首の骨の周辺には、内臓の働きや体温調節を司る自律神経が通っています。首の歪みや強い緊張が自律神経を刺激し続けると、バランスが乱れ、不眠、倦怠感、集中力の低下、耳鳴りなどの全身の不調(自律神経失調症のような症状)につながることがあります。
- 呼吸機能の低下 猫背や前かがみの姿勢(スマホ首)になると、胸郭(胸の周りの骨格)が圧迫され、肺を広げる動きが制限されます。これにより呼吸が浅くなり、全身への酸素供給量が減って、疲労感が増したり、代謝が落ちたりする原因となります。
整骨院が教える!スマホ首『危険度チェックリスト』
以下の項目にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。当てはまる数が多いほど、スマホ首による不調が進行している可能性があります。
| 項目 | はい/いいえ |
| 1. 壁に背中をつけて立ったとき、後頭部が壁につかない | |
| 2. 朝起きたとき、すでに首や肩が凝っている | |
| 3. 頻繁に頭痛がしたり、目の奥が重く感じたりする | |
| 4. 長時間スマホやPCを見た後、めまいや吐き気を感じることがある | |
| 5. デスクワーク中、無意識に顎が前に突き出ている | |
| 6. 手や腕に、しびれや痛みを感じることがある | |
| 7. 集中力が続かず、体が常にだるく感じる | |
| 8. 深呼吸をしても、胸がいっぱいにならない感じがする |
<判定目安>
- 0~1個: 軽度。正しい姿勢を意識すれば改善が見込めます。
- 2~4個: 中度。すでに慢性的な凝りがあります。セルフケアに加え、体の歪みチェックが必要です。
- 5個以上: 高危険度。痛みや自律神経の不調が出ている可能性があります。早期に専門的な施術を受け、根本改善を強くおすすめします。
まとめ:体のプロに相談して歪みをリセット
スマホ首は、日々の小さな習慣が積み重なってできる「現代病」です。放置する期間が長くなるほど、体の歪みや痛みが進行し、回復に時間がかかってしまいます。
東洋スポーツパレス鍼灸整骨院では、スマホ首による首の歪みや姿勢の崩れを詳細にチェックし、矯正施術で頸椎の正しいS字カーブを取り戻すサポートをしています。
つらい症状を慢性化させる前に、体の軸を整えて、軽やかな体を取り戻しましょう。