交通事故に遭った後、後遺症が残ってしまうことがあります。その際に受け取る「後遺障害慰謝料」は、残念ながら障害の程度や等級によって大きく金額が変わります。「たった1つ等級が違うだけで、慰謝料が大きく変わる」と聞くと驚く方も多いでしょう。この記事では、後遺障害等級と慰謝料の関係、金額の差が生じる理由、そして損をしないためのポイントについて解説します。
後遺障害等級とは?
交通事故で残る後遺症には軽いものから重いものまでさまざまあり、それぞれの障害を評価するために「後遺障害等級」が定められています。等級は1級から14級まであり、数字が小さいほど重度の障害を示します。たとえば:
- 1級:ほぼ全身にわたる重大な障害
- 7級:腕や脚に著しい障害
- 14級:わずかな後遺症、神経症状や軽い関節障害など
後遺障害等級は、医師の診断書や検査結果、症状の経過などをもとに決定されます。
等級が1つ違うだけで慰謝料が大きく変わる理由
慰謝料の金額は、障害の等級ごとに法律や保険会社の基準で決まっています。たとえば、自賠責保険の基準では以下のような目安があります(2025年時点):
- 14級:約32万円
- 13級:約93万円
- 12級:約131万円
- 11級:約212万円
ご覧の通り、1等級上がるだけで数十万円、場合によっては100万円近く増えることもあるのです。
なぜここまで差が出るのかというと、後遺障害等級は「生活への影響の大きさ」を基準にしているためです。たとえ見た目ではわずかな違いでも、日常生活や仕事に与える影響が大きいと判断されれば等級は上がり、慰謝料も跳ね上がります。
慰謝料の種類と基準の違い
交通事故の慰謝料にはいくつかの種類がありますが、主に「後遺障害慰謝料」に注目すると、金額は基準によっても異なります。
- 自賠責保険基準
- 国が定める最低限の支払い基準
- 保険会社から必ず支払われる
- 例:14級→32万円、13級→93万円
- 任意保険基準(各保険会社基準)
- 保険会社ごとに基準があり、自賠責よりやや高めの場合が多い
- 裁判基準(弁護士基準)
- 事故被害者が裁判で請求した場合の基準
- 自賠責や任意保険よりも高額になる傾向
- 例:14級→110万円前後、13級→220万円前後
このように、同じ等級でも基準によって金額は大きく変わります。そのため、等級1つの差が慰謝料に大きな影響を与えるだけでなく、請求方法によっても差が出るのです。
等級を正しく認定してもらうために
後遺障害等級は、正確に認定されることが非常に重要です。1等級上がるだけで慰謝料が大幅に変わるため、少しでも正しく認定してもらう努力が損を防ぐ鍵となります。
ポイント1:診断書・検査データを揃える
医師による診断書や画像検査の結果は、等級認定に直接影響します。症状が軽く見られないよう、医師にしっかり症状を伝えましょう。
ポイント2:症状の経過を記録する
痛みやしびれ、動かしにくさなど、日常生活で困っていることをメモに残しておくと有効です。
ポイント3:必要に応じて専門家に相談
等級認定に不安がある場合は、交通事故に詳しい弁護士や行政書士に相談すると安心です。等級を1つ上げることで、慰謝料が数十万円〜100万円単位で変わることもあります。
豆知識:慰謝料と生活補償は別
後遺障害慰謝料は「精神的苦痛に対する補償」です。これとは別に、将来の生活や仕事への影響を考慮した逸失利益も請求できます。つまり、後遺障害等級が高いと、慰謝料だけでなく逸失利益も増える可能性があり、全体の補償額はさらに大きくなるのです。
まとめ
- 後遺障害等級は1級違うだけで慰謝料が数十万円〜100万円近く変わることがある
- 慰謝料の金額は基準(自賠責・任意保険・裁判)によっても差が出る
- 等級認定を正しく受けるために、症状や検査データをしっかり記録することが大切
- 後遺障害慰謝料だけでなく、逸失利益なども含めた総合的な補償を考える
交通事故後の後遺障害は、見た目ではわからないことも多く、認定される等級によって人生に影響を及ぼす金額が変わることもあります。少しでも正当な補償を受けるために、症状を記録し、必要に応じて専門家に相談することが大切です。
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