ボウリングの醍醐味といえば、レーンの先で鋭く曲がり、ピンをなぎ倒すフックボールです。しかし、理想のカーブを描こうとして手首を強くひねり、小指側にズキッとした痛みを感じたことはありませんか。その痛みの正体は、手首の小指側でクッションの役割を果たしている「TFCC(三角線維軟骨複合体)」という組織の悲鳴かもしれません。
今日は、東洋スポーツパレス鍼灸整骨院の視点から、フックボールが手首に与える影響と、大切なクッション組織を守るための知識について詳しく解説します。
手首の小指側にある「TFCC」とは何か
TFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首の小指側にある軟骨や靭帯が組み合わさった組織の総称です。
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手首の「衝撃吸収」と「安定」の要 TFCCは、親指側の橈骨(とうこつ)と小指側の尺骨(しゃっこつ)の間をつなぎ、手首にかかる重圧を分散させるクッションのような働きをしています。また、ドアノブを回すような「ひねり」の動作を安定させる役割も担っています。
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なぜボウリングで傷つきやすいのか 10ポンドを超える重いボールを持ち、リリースの瞬間に手首を急激にターンさせるフックボールの動作は、この小さなTFCCに強烈な「圧迫」と「ねじれ」を同時に加えます。特に、ボールの重さに負けて手首が小指側に折れた状態でひねる動きは、クッションを無理やり引きちぎるようなストレスを与えてしまうのです。
フックボールの代償。TFCC損傷を招くNG動作
スコアを求めるあまり、知らず知らずのうちに手首を危険にさらしているケースが少なくありません。
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「こねる」リリースの弊害 ボールを無理に曲げようとして、手のひらを上に向けるように強引に手首を返す「こねる」動きは、TFCCへの負担を最大化させます。理想的なフックは腕全体の旋回と指先の抜けで作るものですが、筋力が不足していると手首だけで解決しようとし、結果として怪我を招きます。
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オーバーワークによる筋疲労 前腕の筋肉が疲れてくると、手首の関節を筋肉で支えられなくなり、衝撃がすべてTFCCなどの軟骨組織にダイレクトに伝わるようになります。リーグ戦の後半に痛みが出やすいのは、筋肉のサポートが切れたサインでもあります。
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合わないドリル設定 指の穴の間隔(スパン)や角度が自分の手に合っていないと、ボールを保持するために余計な力が入り、手首が不自然な角度で固定されてしまいます。これも特定の部位に負荷を集中させる要因となります。
大切な手首を守り、ボウリングを長く楽しむために
一度傷ついた軟骨組織は回復に時間がかかるため、日頃からの予防と早めの対処が肝心です。
1. 前腕の「小指側」のストレッチ
手のひらを自分の方に向け、反対の手で手首を優しく反らせたり曲げたりすることで、手首を支える筋肉の柔軟性を高めます。特に小指側の筋肉が柔らかくなれば、関節の隙間にゆとりが生まれ、TFCCへの圧迫が軽減されます。
2. リストサポーターの活用
手首が小指側に折れやすい(カッピングが維持できない)方は、サポーターを利用して手首の角度を物理的に保護するのも一つの手です。無理な負荷を分散させ、TFCCが過度に圧迫されるのを防いでくれます。
3. 「軸」を意識したスイング
力任せに振るのではなく、肩から腕、手首までが一本の軸として連動するイメージを持ちましょう。体幹の力を使ってボールを運ぶことができれば、手首だけに頼った強引なターンが必要なくなり、怪我のリスクは劇的に下がります。
東洋スポーツパレス鍼灸整骨院の軸調整によるアプローチ
手首の小指側に違和感がある時、実は手首そのものだけでなく、肘や肩の「軸」がズレていることが多くあります。
東洋スポーツパレス鍼灸整骨院では、手首を構成する二本の骨(橈骨・尺骨)のバランスを整える軸調整を行い、TFCCにかかる物理的な圧力を最小限に抑えます。土台となる腕全体の軸が整えば、少ない力で効率よくボールに回転を与えられるようになり、手首への負担は自然と減っていきます。
当院はボウリング場の建物内という環境にあり、皆様がどのようなフォームで投球されているかを熟知しています。痛みがあるまま無理に投球を続けると、慢性化して大好きなボウリングができなくなる恐れもあります。
「少し小指側が痛むな」と感じたら、深刻な事態になる前にぜひ一度ご相談ください。東洋スポーツパレス鍼灸整骨院は、皆様が鋭いフックボールを安心して投げ続けられるよう、確かな技術と知識で全力でサポートいたします。