秋の夜長は、一日の疲れをリセットし、質の高い睡眠をとる絶好の機会です。しかし、日中に溜まった体の緊張や自律神経の興奮(交感神経の優位)が残っていると、なかなか寝付けなかったり、眠りが浅くなったりしてしまいます。
快眠のためには、寝る前の軽いストレッチで体をリラックスモード(副交感神経優位)に切り替えることが最も効果的です。今回は、布団の上や床でできる、体を芯からゆるめるリラックスストレッチをご紹介します。
快眠のためのストレッチが効く理由
睡眠の質を高めるためには、「体の緊張を緩めること」と「体温を適切に下げること」が重要です。ストレッチには以下の効果があります。
- 自律神経の切り替え ゆっくりとした動作と深呼吸を組み合わせることで、心身をリラックスさせる副交感神経が優位になり、入眠しやすくなります。
- 血行促進と体温下降 硬くなった筋肉が緩み、血行が促進されます。血流が良くなることで、熱が手足の末端からスムーズに放出され、深部体温が下がり、眠りに適した状態になります。
- 痛みやコリの解消 日中のデスクワークや運転で固まった首、肩、腰の緊張を和らげ、寝返りが打ちやすい状態を作り、睡眠中の不快感を軽減します。
寝る前のおすすめリラックスストレッチ4選
どのストレッチも、「痛気持ちいい」程度で止め、深呼吸を止めずに15~30秒かけてゆっくり行ってください。
1. 首周りの緊張を緩める(スマホ首・ストレス解消)
- 楽な姿勢(あぐらまたは座禅)で座ります。
- 息を吐きながら、ゆっくりと頭を右側に倒し、左側の首筋を伸ばします。右手を頭の左側に軽く添え、重みを加えるとさらに伸びます。
- 15秒キープした後、反対側も同様に行います。
- ポイント:肩はリラックスさせて下げておきましょう。
2. 胸を開いて深い呼吸を取り戻す(猫背解消)
- 仰向けに寝て、両腕を天井に向けて伸ばします。
- 息を吸いながら、手のひらを返して両腕を床に沿わせるようにゆっくりと広げ、胸を開きます(Tの字の形)。
- この状態で5回ほど深く腹式呼吸を繰り返します。胸の開きと同時に、肺が広がり、酸素が全身に行き渡るのを感じましょう。
3. 背骨と腰の緊張を解放する(寝ながらねじり)
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。
- 両腕を横に広げ、手のひらを天井に向けます。
- 息を吐きながら、両膝をゆっくりと右側に倒し、顔は左側を向きます。腰から背中にかけて、気持ちよくねじれているのを感じます。
- 30秒キープした後、反対側も同様に行います。
- ポイント:肩が床から浮きすぎないように意識します。
4. 足のむくみと冷えを解消する(血行促進)
- 仰向けに寝て、力を抜きます。
- 足首を大きく使って、つま先を天井に向けたり、床に向けたり(足首の曲げ伸ばし)をゆっくりと10回繰り返します。
- 次に、足首を外回し、内回しで大きく回し(足首の回旋)、ふくらはぎのポンプ機能を促します。
まとめ:慢性的な緊張は体のプロへ
寝る前のリラックスストレッチは非常に効果的ですが、長年の姿勢の歪み(猫背や骨盤の歪み)が原因で筋肉が常に緊張している状態だと、ストレッチをしてもすぐにコリが戻ってしまいます。
もし、ストレッチをしてもなかなか疲れが取れない、首や肩の慢性的な緊張がひどい場合は、体のプロにご相談ください。東洋スポーツパレス鍼灸整骨院は、体の軸から歪みを整え、筋肉がリラックスしやすい状態を作ります。
適切なケアで体の緊張を解き放ち、この秋の夜長を最高の快眠で満喫しましょう。