交通事故に遭ったとき、ケガの治療が続いても「痛みが残っているのに正しく評価されない」「後遺障害が認定されるか不安」という声は非常に多く聞かれます。
後遺障害の認定は、将来の補償や慰謝料に大きく関わる重要な手続きですが、その成否を左右するのが “証拠となる記録” です。
つまり、後遺障害認定は「記録が命」。どれだけ準備できるかで結果が大きく変わります。
今回は、交通事故後に後遺障害認定を受けるために必要な“正しい準備”をわかりやすく解説します。
1. 後遺障害とは?なぜ認定が必要なのか
後遺障害とは、交通事故によって生じたケガが治療の限界(症状固定)に達したあとも、痛み・しびれ・可動域制限などの症状が残った状態のことです。
この後遺症に対し、損害保険料率算出機構が定めた基準で等級を判断し、
1級〜14級の等級 が認定されます。
等級に応じて受け取れる慰謝料や逸失利益が大きく変わるため、
「どの等級が認定されるか」は被害者の人生に直結します。
だからこそ、適切な等級を得るためには
事故直後からの記録・証拠づくりが非常に重要です。
2. 後遺障害認定で重要なのは“証拠の質”
後遺障害は、「痛いと言っているから認定される」ものではありません。
医師の診断書や検査結果、事故状況の記録など、客観的な証拠によって判断されます。
評価基準において重視されるのは、主に次の3つです。
- 医学的な証拠(検査・診断書・画像)
- 事故状況やケガの経過を示す記録
- 被害者本人の症状が一貫しているか
この3つが揃って初めて、後遺障害の客観性が認められます。
3. 記録が命!今すぐ始めるべき準備6選
① 事故直後の状況をできるだけ細かく残す
事故直後の情報は後遺障害の“原因”を示す重要な証拠です。
- 車両の損傷状況(写真)
- 現場の位置関係
- 相手車両のスピード・衝撃
- 事故直後の身体の痛みや違和感
これらをスマホで撮ったりメモに残しておくことで、後から“事故と症状の因果関係”を説明しやすくなります。
② 通院を継続し、症状を医師に正確に伝える
後遺障害認定で最も軽視できないのが 通院の継続。
“通院の空白期間” があると、
- 本当に症状が続いていたのか?
- 勝手に良くなったのでは?
- 事故とは関係ない症状では?
と判断されてしまうことがあるため注意が必要です。
通院時には必ず症状を 具体的に 医師に伝えましょう。
✕「なんとなく痛い」
〇「首を右に向けると刺すような痛みが走る」
〇「朝より夕方にしびれが強くなる」
医師のカルテ記録がそのまま後遺障害の証拠になります。
③ 検査(MRI・CT・レントゲン)は早期に受ける
画像検査は客観的な医学的証拠として最も有効です。
特に、むち打ち(頚椎捻挫)ではレントゲンに写らないことが多く、
MRIの実施が推奨されます。
可能なら事故直後と数ヶ月後の比較ができると、より有効な資料になります。
④ 自分用の「症状日記」をつける
医師の記録だけでは追いきれない症状の変化を記録することで、
後遺障害申請時に役立ちます。
- 痛みの部位
- 強さ(10段階)
- どんな時に強くなるか
- 生活で困っていること
これは「被害者本人の訴えが一貫しているか」を証明し、等級判断にプラスになります。
⑤ 仕事への影響は必ずメモしておく
後遺障害では「労働能力への影響」の有無も重要です。
- 以前より重い物が持てない
- 長時間の立ち仕事・座り仕事が困難
- ミスが増えた
- 休みが増えた
など、仕事に関する変化は証拠として価値が高く、
逸失利益(将来の収入への影響) の計算にも関わります。
⑥ 主治医に後遺障害診断書を正確に書いてもらえるよう準備
最終段階で作成する「後遺障害診断書」は、認定の要となる書類です。
医師はあなたの普段の症状をすべて覚えているわけではないため、
普段から正確に症状を伝え、カルテに残してもらうことが大切です。
後遺障害診断書に書いてほしいポイントをまとめておくとスムーズです。
4. どんな人が後遺障害申請をサポートしてくれる?
後遺障害申請は専門性が高く、一般の人が一人で行うのは難しいこともあります。
必要に応じて下記の専門家に相談することをおすすめします。
- 弁護士(交通事故専門)
- 行政書士(後遺障害申請サポートを行う事務所)
- 整形外科の医師
特に弁護士は、慰謝料や示談交渉までトータルで支えてくれるため安心です。
5. 認定の落とし穴と注意点
後遺障害認定が否認されやすいパターンには共通点があります。
- 通院間隔が空いている
- 症状が毎回違う
- 医師に具体的に伝えていない
- 検査が少ない
- 痛みの訴えに客観性がない
これらは“認定に必要な証拠が弱い”と判断されるため、
日頃からの記録が欠かせません。
まとめ:後遺障害認定は「準備した人」が勝つ
後遺障害認定は、あなたの痛みや生活の困難を客観的に証明する作業です。
適切な等級を認定してもらうためには、事故直後からの 記録・検査・通院の一貫性 が重要になります。
✔ 事故状況の記録
✔ 症状の一貫した訴え
✔ 医師への正確な情報提供
✔ 画像検査の実施
✔ 症状日記の記録
✔ 仕事・生活への影響の記録
この6つを押さえて準備を進めれば、適正な後遺障害等級にグッと近づきます。
あなたの痛みや不自由が正しく評価されるよう、早めの準備を心がけましょう。
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