ボールの重さと肘への負荷。内側上顆炎をはじめとする肘トラブルの解説


ボウリングを数ゲーム投げ終えた後、肘の内側や外側にピリッとした痛みを感じることはありませんか。あるいは、重い荷物を持ち上げた瞬間に肘に違和感が走る。これらは単なる疲れではなく、ボールの重さとスイングの衝撃によって肘の関節が悲鳴を上げているサインかもしれません。

今日は、東洋スポーツパレス鍼灸整骨院の視点から、ボウラーを悩ませる肘トラブルの代表格である「内側上顆炎(ないそくじょうかえん)」を中心に、その原因と対策について詳しく解説します。

肘の内側が痛む「内側上顆炎」とは何か

一般的に「ゴルフ肘」として知られる内側上顆炎ですが、実はボウラーにとっても非常に頻度の高い疾患です。

  • 手首を動かす筋肉の「出発点」の炎症 肘の内側にある骨の出っ張り(内側上顆)には、手首を手のひら側に曲げたり、指を握り込んだりする筋肉が束になって付着しています。ボウリングでボールを保持し、リリースの瞬間に手首を返す動作は、この付着部に強烈な牽引力を加えます。
  • 微細な断裂の繰り返し 10ポンドから15ポンドという重量物を指先だけで支え、それを高速で振り回すボウリングは、肘にとって非常に過酷です。一投ごとの負荷で筋肉の付け根に目に見えないほどの微細な傷がつき、それが治りきる前に次の一投を投げることで、慢性的な炎症へと進行します。

ボウリングの動作が肘を追い込むメカニズム

なぜ、ボウリングはこれほどまでに肘を傷めやすいのでしょうか。そこには重力と遠心力、そしてフォームの癖が深く関わっています。

  • ボールの重さに負ける「手首の折れ」 バックスイングからリリースの直前にかけて、ボールの重さに負けて手首が後ろに反ってしまう(手首が折れる)と、それを支えようとして肘の内側の筋肉が過剰に緊張します。この無理な耐えが、内側上顆へのストレスを倍増させます。
  • 強引なターンとフォロースルー ボールに回転をかけようとして、リリースの瞬間に手首や前腕を急激にひねる「こねる」ような動作は、肘の関節にねじれの負荷を与えます。これが繰り返されると、内側だけでなく外側の筋肉(外側上顆炎=テニス肘)まで痛める原因となります。
  • 肩の可動域不足による代償 肩の関節が硬く、スムーズなバックスイングができないと、無意識のうちに肘を曲げてボールを高く上げようとしてしまいます。この「肘で引く」スイングは、筋肉に余計な負担を強いるため、故障のリスクを飛躍的に高めます。

肘を守り、シャープなスイングを維持するために

一度痛めた肘は、日常生活のちょっとした動作(ドアノブを回す、重い鞄を持つなど)でも刺激されるため、長引きやすいのが特徴です。早めのケアを心がけましょう。

1. 前腕の「屈筋群」を柔軟にする

手のひらを前に向け、反対の手で指先を手前(自分の方)に引いて、前腕の内側の筋肉を伸ばしましょう。ここが柔らかくなれば、肘の付け根にかかる牽引力が分散され、痛みが出にくくなります。

2. リリースの力の抜きかたを覚える

「しっかり握る」ことよりも、「指が自然に抜ける」感覚を大切にしましょう。ボールを力任せに振るのではなく、重力を利用したペンデュラム(振り子)スイングを意識することで、肘への負担を劇的に減らすことができます。

3. アイシングの徹底

練習後に肘の内側が熱を持っている、あるいはズキズキとした拍動を感じる場合は、すぐに15分ほど氷で冷やしてください。炎症を初期段階で抑え込むことが、長期離脱を防ぐ最大のポイントです。

東洋スポーツパレス鍼灸整骨院の軸調整とサポート

肘の痛みは、単に肘を使いすぎているだけではなく、手首や肩、そして背骨の「軸」が崩れている結果として現れることがほとんどです。

東洋スポーツパレス鍼灸整骨院では、肘そのものの炎症を抑える施術はもちろん、腕全体の連動性を高めるための軸調整を行います。肩甲骨から指先までのラインが真っ直ぐに整えば、ボールの重さを全身で支えられるようになり、肘一点に負荷が集中するのを防ぐことができます。

また、深く固まりきった筋肉の付け根には、鍼治療によって直接血流を促し、組織の修復を早めるアプローチも非常に有効です。ボウリング場の建物内という環境にある当院は、皆様がどのような投球スタイルで肘を酷使しているかを誰よりも理解し、最適なメンテナンスを提供いたします。

「肘が痛くて思い切り投げられない」というもどかしさを抱えたままでは、ボウリングの楽しさは半減してしまいます。東洋スポーツパレス鍼灸整骨院で身体の軸をリセットし、再び力強く、正確な投球を楽しめる身体を取り戻しましょう。私たちは、皆様のボウリングライフを全力でサポートいたします。