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交通事故による頸椎捻挫の症状と治療法

 

交通事故において、多くの人が最もよく経験する怪我の一つが「頸椎捻挫(けいついねんざ)」です。

これは、事故の際に首が急激に前後に振られることによって発生する頸部の筋肉や靭帯への損傷です。今回は、頸椎捻挫の症状や治療法について詳しく解説していきます。

頸椎捻挫とは?

頸椎捻挫とは、事故や衝撃によって首の骨(頸椎)や周囲の筋肉・靭帯に過度な負担がかかることによ

り、これらの組織に損傷が生じる状態を指します。交通事故では、特に「ムチウチ症」とも呼ばれることがあり、事故の際に頭と首が急激に前後に振られることで発症します。この衝撃により、首や肩、背中、さらには頭部にかけて痛みや不快感を引き起こすことがあります。

頸椎捻挫の原因

交通事故における頸椎捻挫は、主に以下のような原因で発生します。

  1. 急激な衝撃
    追突事故などで車両が突然停止した際、体が前方に押し出され、首が急激に前後に揺さぶられます。この瞬間に首の筋肉や靭帯が伸びきってしまい、痛みや炎症を引き起こします。
  2. 車内での姿勢
    事故時にシートベルトで身体が固定されている状態で、頭部だけが自由に揺れることもあります。特に後部座席に座っている場合や、首の力を使わずにリラックスした姿勢で運転していた場合、衝撃を受けた際に頸部に大きな負担がかかります。
  3. 衝撃の強さや方向
    事故の衝撃が強い場合や、衝突の角度が不自然である場合は、頸椎への影響が大きくなります。前方からの追突では、前後に振られる力が強くなりやすく、頸椎捻挫が発生しやすいです。

頸椎捻挫の症状

頸椎捻挫の症状は事故直後から数時間内に現れることが一般的ですが、場合によっては数日後に現れることもあります。主な症状は以下の通りです。

 

  1. 首や肩の痛み・こり
    頸椎捻挫で最も一般的な症状が首や肩の痛みです。急な衝撃で筋肉や靭帯が引き伸ばされ、炎症を起こすため、動かすと痛みを感じたり、触ると違和感を覚えたりします。
  2. 頭痛
    頸椎捻挫が引き起こす頭痛は、筋肉の緊張や血流の障害によって引き起こされます。特に後頭部や首から肩にかけての痛みが頭痛として感じられることがあります。
  3. めまいや吐き気
    頸椎の損傷が神経に影響を与えることがあり、その結果、めまいや吐き気を感じることもあります。これは神経の圧迫による症状です。
  4. 手足のしびれ
    頸椎捻挫がひどくなると、首から手にかけての神経が圧迫され、手や腕にしびれや痛みを伴うことがあります。
  5. 可動域の制限
    痛みや筋肉のこりがひどくなると、首を動かすことが難しくなりま
  6. す。特に上下や左右に首を振る動作が辛くなることがあります。

頸椎捻挫の診断

頸椎捻挫が疑われる場合、まずは整形外科を受診することが重要です。診断は、医師による問診や身体検査が中心ですが、必要に応じて画像検査(X線、MRI、CTスキャンなど)が行われます。

  • X線検査:骨折や脱臼を確認するために行いますが、頸椎捻挫は骨には異常がないため、画像上は異常が見つからないことが多いです。
  • MRI検査:筋肉や靭帯の損傷が疑われる場合、MRIが役立ちます。筋肉や軟部組織の状態を詳細に確認することができます。

頸椎捻挫の治療法

頸椎捻挫の治療法は症状の程度によって異なりますが、基本的な治療は以下の方法です:

  1. 安静
    急性期には首を無理に動かさないことが重要です。休息を取ることが、回復を促進します。
  2. アイスパック(冷却療法)
    怪我直後は冷却療法を行うことで炎症を抑え、痛みを軽減することができます。アイスパックを15~20分間、痛みのある部位に当てることが効果的です。
  3. 湿布や鎮痛剤
    湿布や鎮痛剤を使用して、痛みや炎症を軽減します。市販薬でも効果がありますが、医師の処方薬を使用することが望ましいです。
  4. 理学療法(リハビリテーション)
    症状が落ち着いてきたら、理学療法が有効です。筋肉をほぐしたり、可動域を回復させたりするための運動やマッサージが行われます。
  5. 頸椎カラー
    必要に応じて、頸椎カラー(頸椎サポーター)を使用し、首の動きを制限して安静を保つことがあります。これにより、さらなる損傷を防ぎ、治癒を促進します。
  6. 手術
    非常に稀ではありますが、頸椎捻挫が悪化し神経に重大な影響を与える場合には、手術が必要になることもあります。手術は、神経の圧迫を取り除くために行われます。

予防と注意点

交通事故における頸椎捻挫を予防するためには、以下の点に注意が必要です:

  • シートベルトの着用:事故発生時の衝撃を軽減するためには、シートベルトを必ず着用することが大切です。
  • 運転中の姿勢:運転中は、背筋を伸ばしてリラックスした姿勢で座り、首に負担をかけないよう心がけましょう。
  • 車両の安全装置:車両には、事故時の衝撃を緩和するためのエアバッグやヘッドレストが搭載されています。これらを適切に使用することが重要です。

まとめ

交通事故による頸椎捻挫は、首や肩、背中に強い痛みを引き起こすだけでなく、日常生活に大きな影響を与えることがあります。しかし、早期に適切な治療を受けることで、回復が早く、後遺症を防ぐことができます。交通事故に遭遇した場合、まずは症状を軽視せず、専門的な診断を受けることが非常に重要です。

 

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