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CRPS(複合性局所疼痛症候群)の認定はなぜ難しい?

交通事故後、「ケガは治ったはずなのに、強い痛みだけが続く」「触れられないほどの痛みがある」「色や温度が左右で違う」といった症状に悩まされる方がいます。その代表的な疾患がCRPS(複合性局所疼痛症候群)です。しかし、CRPSは後遺障害としての認定が非常に難しいことで知られています。なぜCRPSの認定はこれほど困難なのでしょうか。

CRPSとはどのような病気か

CRPSは、骨折や打撲、捻挫、手術、交通事故などをきっかけに発症するとされる慢性疼痛疾患です。特徴は、ケガの程度に見合わない激しい痛みが長期間続くことです。
痛みだけでなく、腫れ、皮膚の色調変化、発汗異常、皮膚温の左右差、関節拘縮、筋力低下など、多彩な症状が現れます。

しかし、レントゲンやMRIなどの画像検査では、明らかな異常が写らないことも多く、「異常なし」と判断されてしまうケースが少なくありません。

客観的な証明が極めて難しい

CRPSの認定が難しい最大の理由は、客観的に証明しづらい疾患である点です。
後遺障害認定では、「誰が見ても分かる障害」であることが重視されます。ところがCRPSの主症状である痛みは、数値化や画像化が困難です。

皮膚温や色の変化、発汗異常なども日によって変動することがあり、診察時に必ず確認できるとは限りません。その結果、「一時的な症状」「主観的な訴え」と扱われやすくなってしまいます。

診断基準と後遺障害基準のズレ

CRPSには国際的な診断基準(ブダペスト基準など)がありますが、医学的診断がついた=後遺障害として認定されるわけではありません。
後遺障害認定では、労働能力の喪失や日常生活への支障がどの程度あるかが重要視されます。

医師が「CRPSと診断」していても、後遺障害診断書に症状の具体性や継続性、生活への影響が十分に記載されていなければ、認定に至らないことがあります。

症状固定時期の判断が難しい

CRPSは症状の波が大きく、良くなったり悪化したりを繰り返す特徴があります。そのため、「症状固定(これ以上良くも悪くもならない状態)」の判断が難しく、時期が早すぎると「まだ経過観察が必要」とされ、逆に遅すぎると因果関係を否定されるリスクもあります。

この症状固定の判断ミスが、認定を遠ざけてしまうケースは少なくありません。

因果関係が争われやすい

交通事故後のCRPSでは、「本当に事故が原因なのか」という因果関係が厳しく見られます。
軽微な事故や、事故直後の症状が乏しい場合、「事故との関連性が薄い」「体質や別の要因ではないか」と判断されやすくなります。

事故直後からの症状経過、通院記録、痛みの変化を一貫して説明できる資料がなければ、認定はさらに困難になります。

適切な等級に当てはめにくい

CRPSは専用の後遺障害等級があるわけではなく、「神経系統の機能障害」などに当てはめて評価されます。そのため、
・12級13号
・14級9号
など、比較的低い等級にとどまるケースも多く、症状の重さが十分に反映されないこともあります。

認定を目指すために重要なポイント

CRPSで後遺障害認定を目指すには、単に「痛い」と訴えるだけでは不十分です。
痛みの部位・強さ・持続性、日常生活や仕事への具体的な支障、皮膚変化や可動域制限などを、継続的かつ客観的に記録していくことが重要です。

また、CRPSに理解のある医師の診断や、後遺障害診断書の記載内容も結果を大きく左右します。

まとめ

CRPSは実際に強い苦痛を伴う疾患であるにもかかわらず、
・客観的証明が難しい
・症状の変動が大きい
・因果関係が争われやすい
・後遺障害基準と噛み合いにくい
といった理由から、後遺障害としての認定が非常に難しい疾患です。

だからこそ、早い段階から正しい知識を持ち、症状の記録や医師との連携を丁寧に行うことが、認定への大きな一歩となります。

 

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一生付き合う痛み?慢性症状との向き合い方

交通事故に遭った後、多くの方が感じるのは「痛み」です。事故直後は強い痛みやケガで苦しむことが多いですが、中には時間が経っても痛みが続き、日常生活に影響を及ぼす方もいます。これがいわゆる「慢性症状」です。事故から数か月、あるいは数年経っても痛みが続く場合、患者さんの中には「この痛みとは一生付き合うしかないのか」と不安を抱く方も少なくありません。

事故後の痛みの特徴

交通事故による痛みは、単なる筋肉痛や打撲だけではありません。むち打ち症や腰椎捻挫、関節のズレなど、目に見えないダメージが原因で起こることも多く、これが慢性的な痛みにつながります。痛みが長引く理由は複雑で、次のような要因が関係しています。

  • 神経の損傷や炎症
     衝撃によって神経が圧迫されると、慢性的な痛みが生じやすくなります。特に首や肩、腰の神経は微細な損傷でも痛みが長引く傾向があります。

  • 筋肉のこわばりや循環不良
     事故後に無意識に体をかばう姿勢をとることで筋肉が固まり、血流やリンパの流れが悪化します。これが慢性痛の温床になることがあります。

  • 心理的要因
     痛みは身体だけでなく心の状態とも密接に関係しています。事故の恐怖や後遺症への不安、生活への支障などが慢性症状を悪化させることがあります。

慢性症状との向き合い方

「一生痛みと付き合うしかないのか」と感じる方もいますが、正しいアプローチを行うことで症状の改善や生活の質向上は十分可能です。ポイントは以下の通りです。

1. 早期の専門的な診察

事故直後だけでなく、痛みが続く場合は整形外科や整骨院、鍼灸院などの専門医による診察を受けることが大切です。画像検査や神経検査を行い、痛みの原因を正確に把握することで、適切な治療方針を立てやすくなります。

2. 継続的なリハビリと運動療法

慢性症状の改善には、筋肉や関節を正しく動かすリハビリが不可欠です。ストレッチや軽い筋力トレーニング、関節の可動域訓練を継続することで、血流の改善や筋肉の柔軟性向上につながります。また、痛みの悪循環を断ち切ることができるため、日常生活での動作が楽になるケースも多いです。

3. 痛みの自己管理と生活習慣の見直し

慢性痛に向き合ううえで重要なのは、生活習慣の改善です。睡眠の質を上げる、姿勢を意識する、無理のない範囲で体を動かすことなどが、症状の軽減に寄与します。また、痛み日記をつけることで、痛みのパターンや悪化要因を把握しやすくなります。

4. 心理的サポートの活用

慢性症状は身体だけでなく心にも影響します。不安やストレスが強い場合、心理カウンセリングや認知行動療法などを併用することで、痛みの感じ方が軽減されることがあります。事故によるトラウマや不安を抱える方は、早めに専門家に相談することが望ましいです。

法的・保険的な支援も重要

慢性痛が残る場合、後遺障害として認定されるケースがあります。後遺障害等級に応じて、損害賠償や慰謝料、逸失利益を請求できる場合もあるため、弁護士や交通事故専門の行政書士に相談することも検討しましょう。適切な補償を受けることで、治療や生活の支援に充てることが可能です。

まとめ

交通事故による痛みは、一生付き合うものと思われがちですが、適切な治療やリハビリ、生活習慣の見直しを行うことで改善の可能性は十分にあります。大切なのは、痛みを我慢せず、専門家と相談しながら根本原因にアプローチすることです。

また、慢性痛と向き合う過程では、身体だけでなく心のケアも重要です。不安やストレスを抱えたまま治療を続けるよりも、心理的サポートを取り入れ、痛みを総合的に管理することが快適な生活への近道です。

もし交通事故後に痛みが続く場合は、一人で悩まず、まずは専門医に相談してください。そして、慢性症状とうまく付き合いながら、少しずつでも日常生活の質を取り戻すことを目指しましょう。

 

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交通事故によるCRPS(複合性局所疼痛症候群)とRSD(反射性交感神経ジストロフィー)、カウザルギー

交通事故による後遺症は多岐にわたりますが、その中でも特に治療が難しいものとして知られているのがCRPS(複合性局所疼痛症候群)やRSD(反射性交感神経ジストロフィー)、そしてカウザルギーです。これらの症状は、単なる外傷や骨折の痛みとは異なり、神経系の異常によって強い慢性的な痛みが生じる疾患群です。今回は、交通事故との関係性や症状、治療方法について詳しく解説します。

CRPS(複合性局所疼痛症候群)とは

CRPSは、以前はRSDと呼ばれていたこともあり、交通事故や外傷後に発症することがあります。特徴的なのは、外傷部位の治癒が進んでも、痛みが極端に強く、長期にわたって持続することです。痛みは刺すような鋭い痛みや、焼けるような感覚として感じられることが多く、日常生活に大きな支障を与えます。

CRPSには以下のような症状が現れます。

  • 異常な痛み:軽く触れただけでも激痛を感じることがあります(アロディニア)。
  • 腫れ・浮腫:手足などにむくみや腫れが生じます。
  • 皮膚の変化:赤みや蒼白、温度変化が現れることがあります。
  • 運動制限:関節の動きが制限され、筋力低下やこわばりが生じる場合があります。

CRPSは進行性である場合があり、早期に適切な治療を行うことが予後を左右します。

RSD(反射性交感神経ジストロフィー)との関係

RSDはCRPSの一部として分類されることもあり、交感神経系の異常反応が痛みを引き起こす疾患です。交通事故後に骨折や捻挫などの外傷が原因で発症することが多く、神経の誤作動によって持続的な痛みや血流異常が生じます。

RSDの症状はCRPSと重なる部分が多く、以下のような特徴があります。

  • 血流異常による皮膚の変化:青白く冷たくなる、あるいは赤く熱くなることがあります。
  • 異常な発汗:痛みのある部位で異常な発汗が起こることがあります。
  • 関節拘縮:関節の可動域が制限され、日常生活の動作が困難になることがあります。

RSDは早期発見とリハビリテーションが鍵であり、痛みが慢性化する前に神経ブロックや理学療法を組み合わせた治療が推奨されます。

カウザルギーとは

カウザルギーは、外傷や手術後に発症することのある神経障害性疼痛で、CRPSやRSDとも関連しています。「神経が原因で起こる痛み」という意味で、痛みの範囲や強さは個人差が大きいのが特徴です。

交通事故後に骨折や靭帯損傷などがある場合、損傷部位の神経が異常に興奮し、痛みが慢性的に持続することがあります。カウザルギーの症状は以下の通りです。

  • 持続的で鋭い痛み:神経が焼けるような痛み、刺すような痛みを感じます。
  • 知覚異常:しびれ、ピリピリ感、触れられると痛むなどの症状が現れます。
  • 二次的症状:痛みのために動かせないことで筋力低下や関節の硬直が生じます。

カウザルギーの治療は、薬物療法や神経ブロック、理学療法、心理的アプローチを組み合わせることが重要です。痛みが慢性化すると生活の質(QOL)が大きく低下するため、早期の対処が望まれます。

交通事故後の対応と治療

交通事故によるCRPS、RSD、カウザルギーは、痛みが長引きやすく、日常生活や仕事への影響が大きいため、早期発見と専門的な治療が重要です。

  1. 医療機関での診断
    骨折や捻挫の治療だけでなく、神経痛や慢性痛に詳しい医療機関で診断を受けることが必要です。
  2. 薬物療法
    抗神経痛薬、鎮痛薬、抗うつ薬や抗てんかん薬が症状の緩和に用いられることがあります。
  3. 神経ブロック療法
    交感神経ブロックや脊髄刺激療法などが、痛みのコントロールに有効な場合があります。
  4. 理学療法・リハビリ
    運動機能を維持し、関節拘縮や筋力低下を防ぐために、段階的で安全なリハビリが重要です。
  5. 心理的ケア
    長期の痛みはストレスや不安を増大させるため、カウンセリングや認知行動療法の併用が推奨されます。

交通事故後に強い痛みやしびれ、皮膚の変化が現れた場合は、放置せず早期に専門医に相談することが重要です。CRPS、RSD、カウザルギーはいずれも慢性化すると治療が難しくなりますが、適切な医療とリハビリを組み合わせることで症状の改善や生活の質の向上が期待できます。事故後の身体の変化に敏感になり、早めの対応を心がけましょう。

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