交通事故によって負ったケガや障害が後遺症として残ることがあります。後遺障害等級は、障害の程度に応じて1級から14級まで分類され、その後遺症によって生活にどれほど支障があるかを基準に評価されます。今回は「後遺障害9級」に焦点をあて、この等級に該当する症状と見落とされやすいポイントについて詳しく解説します。
1. 後遺障害9級とは?
後遺障害9級は、「生活に支障があるが、日常生活の自立は可能」という状態に該当します。具体的には、手足の一部に麻痺や筋力低下が残る、関節が正常に動かない、あるいは歩行に支障があるなどの症状が該当します。9級は中程度の障害にあたりますが、日常生活に支障があるため、適切な補償を受けることが重要です。
9級に該当する症状の例としては、以下が挙げられます:
- 片足や片手に軽度の麻痺や筋力低下が残る
- 骨折や関節損傷後、可動域制限が残る
- 長時間の立位や歩行が困難になる
2. 見落とされやすい9級のポイント
後遺障害9級は比較的軽度な障害に見えることから、見落とされやすいポイントがいくつかあります。以下に代表的なものを挙げます。
(1) 痛みや不快感の程度
9級の障害には、身体的な制限が伴うことが多いですが、痛みや不快感が続くことも多いです。しかし、この痛みが日常生活に支障をきたす場合でも、外見上は分かりにくいため、医師の診断を受けた際に適切に伝えないと評価が低くなることがあります。特に、継続的な鈍痛や関節の不快感などは、後遺症の評価に影響を与えるため、詳細に報告することが大切です。
(2) 精神的な影響
身体的な障害だけでなく、事故後の精神的な影響が後遺障害9級に該当することもあります。例えば、慢性的な痛みや運動制限によるストレスや不安、抑うつ症状などが後遺症として認められることがありますが、この部分は見過ごされがちです。医師に精神的な影響をしっかりと伝えることで、適切な等級評価を得ることができます。
(3) 日常生活の制限
後遺障害9級に該当する症状は、見た目にはあまり重大な障害に見えないこともあります。しかし、特定の動作(例えば長時間歩けない、物を持ち上げられない)に支障をきたすことがあります。このような制限がある場合は、日常生活にどの程度支障をきたしているのかを詳しく記録し、証拠として提出することが重要です。
(4) 通院・治療の継続性
後遺障害9級の申請時には、事故からの経過期間や治療の継続性が評価のポイントになります。治療を続けていることが重要ですが、通院していない場合や、医師の指導に従わなかった場合、障害の程度が軽く評価されることがあります。適切な治療を受け、継続的な通院をすることが、後遺障害等級を正当に認めさせるために必要です。
3. 後遺障害9級の申請における注意点
後遺障害9級の申請を行う際は、以下の点に注意が必要です。
(1) 医師の診断書と証拠書類
後遺障害9級の申請には、医師の診断書が必要です。診断書には、事故による症状がどのように後遺症として残ったのか、具体的な症状の詳細が記載されることが求められます。診断書の内容が不十分な場合、後遺障害等級の認定が低くなることがあります。
また、症状の経過を示す通院歴や治療内容、日常生活の支障を証明するための証拠書類(例えば勤務先からの証明書や家族の証言)を提出することも重要です。
(2) 早期の申請
後遺障害等級認定の申請は、交通事故の治療が完了した後に行う必要がありますが、症状が安定するまで時間がかかる場合もあります。早期に申請を行うと、治療を受けた経過や後遺症の程度がしっかりと記録として残るため、評価が有利になる可能性が高いです。
(3) 弁護士への相談
後遺障害等級の申請は専門的な知識が必要な場合も多いため、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は、適切な証拠集めや書類作成をサポートし、正当な後遺障害等級を得るためのアドバイスをしてくれます。
4. まとめ
後遺障害9級は、生活に支障をきたすものの、比較的軽度な障害に見えることがありますが、日常生活や仕事において重要な影響を及ぼす場合があります。そのため、痛みや精神的な影響、日常生活の制限をしっかりと証明し、適切な後遺障害等級認定を受けることが重要です。また、申請の際は医師の診断書や証拠書類の準備、弁護士への相談を行うことを強くおすすめします。
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