今回は数ある腰痛の原因のうちの一つである上殿皮神経障害についてお話します。
この上殿皮神経、解剖学的にはあまりメジャーとは言えない神経ですが、
この上殿皮神経の障害による腰痛は約14%あるのではないかとも言われており、
臨床での注目を集めています。
そもそも上殿皮神経(Superior Cluneal Nerve:SCN)とは、画像の青い部分3本がこれにあたり、
Th11〜L5後根神経の皮枝が腰背部を下外側へ走行し、腸骨稜近傍で胸腰筋膜を貫通して臀部へ達する感覚神経です。
直径は1~3mmと細く、X線やCT、MRIには写りませんが、
先日も紹介したエコーでは確認することができます。
この神経が胸腰筋膜の貫通部で絞扼される(締め付けられる)ことで痛みが現れます。
腰骨や腰の筋肉あたりの障害と似たような痛みのため、見過ごされがちです。
この上殿皮神経障害が原因の痛みであれば、
PSIS(上後腸骨棘)の約2・5横指横でそこから5ミリ間隔で広がっているので
そこに手技、超音波、メディセル、鍼などなどでアプローチをかけていくと
かなりスッキリします!
原因によりアプローチは変わるのでまずはご自身の腰痛の原因を
検査してみませんか??^^