交通事故に遭い、治療を続けているのに
「痛みが残っているのに後遺障害が認められなかった」
「申請したけれど非該当になってしまった」
このような声は決して少なくありません。
後遺障害の申請は、出せば通るものではないという点が、まず大きな落とし穴です。
この記事では、後遺障害が認められない理由と、失敗を防ぐために知っておきたい基本的な考え方について解説します。
後遺障害とは「症状が残っている」だけでは足りない
後遺障害とは、交通事故によるケガが治療を続けても完治せず、将来にわたって残る症状のことを指します。
しかし重要なのは、「本人がつらいと感じているかどうか」ではなく、客観的に証明できるかどうかです。
多くの方が勘違いしやすいポイントとして、
- 痛みがある=後遺障害が認められる
- 長く通院した=後遺障害になる
- 医師に「残るかも」と言われた=大丈夫
と考えてしまいがちですが、実際の判断基準はもっと厳密です。
申請しても通らない主な理由
① 症状の一貫性がない
後遺障害の判断では、
「事故直後から症状があり、治療期間を通して一貫しているか」
が非常に重視されます。
例えば、
- 初期には首の痛みを訴えていなかった
- 通院のたびに訴える症状が変わっている
- 一時的に症状が消えた記録がある
このような場合、事故との因果関係が疑われやすくなります。
② 通院頻度・治療内容が不十分
「仕事が忙しくて通院回数が少なかった」
「痛い時だけ行っていた」
このような通院状況も、後遺障害が認められにくくなる要因です。
治療の必要性が低いと判断されてしまう可能性があります。
③ 医学的な裏付けが弱い
特にむち打ちなどの場合、
- 画像検査で明確な異常が出ない
- 神経学的検査の記載が少ない
といったケースでは、「客観的所見が乏しい」と判断されやすくなります。
④ 後遺障害診断書の内容が不十分
後遺障害申請で最も重要な書類が後遺障害診断書です。
しかし、
- 症状が曖昧な表現になっている
- 日常生活への支障が書かれていない
- 神経症状の記載が不足している
こうした診断書では、適正な評価を受けるのが難しくなります。
「非該当」になるとどうなる?
後遺障害が非該当と判断されると、
- 後遺障害慰謝料が受け取れない
- 逸失利益が認められない
といった結果につながります。
つまり、本来補償されるはずだった金額が大きく減ってしまう可能性があるのです。
後遺障害で失敗しないための考え方
① 初期対応を軽視しない
事故直後の受診・検査・症状の申告は非常に重要です。
「たいしたことないと思った」は、後から取り返しがつかない場合もあります。
② 症状は正確に、継続して伝える
痛みの強さや部位、日常生活で困っていることは、我慢せず正確に伝えましょう。
一貫した記録が、後遺障害認定の土台になります。
③ 治療と書類は別物と考える
治療を受けているだけでは不十分で、
後遺障害として評価されるための準備が必要です。
「治っていない」ことと
「後遺障害として認められる」ことは、必ずしもイコールではありません。
まとめ|知っているかどうかで結果は変わる
後遺障害の申請は、
「正しく準備できているかどうか」で結果が大きく変わります。
- 痛みがあるのに通らない
- もっと早く知っていれば違った
そう後悔しないためにも、
後遺障害は知識と準備が重要であることを覚えておきましょう。
交通事故後の補償は、人生に大きく影響する問題です。
「申請すれば何とかなる」と思わず、正しい理解を持って向き合うことが、後悔しない第一歩になります。
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