近年増加している肥満を放置していると重大な病気にかかる危険性があります。今回は肥満の状態を放置しているとどのような影響が出るか考えていきましょう。また、30代以上の方は肥満でいると様々な病気にかかる危険性がありますので、予防法について説明していきます。
糖尿病の危険性
肥満になると、インスリンの必要性が増すため、糖代謝(体内で糖をエネルギーとして消費したり蓄えたりする作用)を支えるすい臓などの各組織が、それぞれの持ち場でフル回転し、肥満という事態に対応します。しかし、その状態が長引くと、血糖を処理する役目の部分に、次々異常が起こり、糖代謝のサイクルが狂ってきます。いくつかのそうした異常が重なって、糖尿病が発症します。また、東アジア人は、糖尿病になりやすい人種ですので肥満には気をつけましょう。
肥満による高血圧
肥満は高血圧のリスクを高め、高血圧を発症しやすくなります。肥満による高血圧の主な原因は、食べ過ぎや運動不足による内臓脂肪の蓄積です。高血圧によるリスクは、安静時に測定した血圧が正常値を超えている状態です。動脈内の圧力が恒常的に高くなることで、脳卒中や心筋梗塞、腎不全などの血管疾患のリスクが高まります。
肥満による癌によるリスク
肥満は、大腸がん、肝臓がん、子宮がん、乳がんなどの発症リスクを高めることがわかっています。癌のリスクを減らすには適正体重が理想とされています。適正体重は身長と体重からBMIを計算します。BMIは、22.5が理想とされていますが、20〜24を目安にしましょう。肥満の結果癌によるステージのレベルが大きくなれば大きくなるほど危険ですので早めに痩せる努力をしましょう。
肥満を予防をするには、健康的な食事と適度な運動が大切になってきます。肥満の予防・治療は食事と運動を合わせて行うことが重要になります。食事によるエネルギー摂取を減らすことと運動によるエネルギー消費を増やすことを行います。極端な食事制限では、身体活動が思うように行えず、脂肪以外の筋肉量を減少させてしまいます。極端な食事制限を続けていると身体の保護作用が働き、安静時のエネルギー代謝率が悪くなってしまいます。運動を併用することにより、安静時のエネルギー代謝が促され、脂肪を燃焼しやすい身体をつくることができます。
肥満の運動療法は、有酸素運動とレジスタンス運動が適しています。有酸素運動は糖や遊離脂肪酸を燃焼し、持久性の向上、インスリン感受性の改善を望むことができます。レジスタンス運動では筋肉量が増大し、基礎代謝の維持を図ることができます。運動を行う機会を改めて持つことばかりではなく、日常生活の中で活発に活動する工夫も大切です。
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