前回の投稿で伝えていたように、本日は足関節捻挫について説明させて頂きます!
足の捻挫は2種類あり、内返し捻挫・外返し捻挫です。
足関節が『底屈、内転、回外』をして親指が浮くように捻ったのが内返し捻挫、
足関節が『背屈、外転、回内』をして小指が浮くように捻ったのが外返し捻挫となります。
内返し・外返しでは内返し捻挫が多いです!
○外返し捻挫では、内くるぶしの下周辺にある4つの靭帯(前脛距靭帯・後脛距靭帯・脛舟靭帯・脛踵靭帯)が損傷や断裂をおこします。
○内返し捻挫では、外くるぶしの下周辺にある3つの靭帯(前距腓靭帯・後距腓靭帯・踵腓靭帯)が損傷や断裂をおこします。
症状としては損傷した靭帯部分に痛みがあり周辺が腫れていき、徒手的な検査やストレスX線で重症度を見分けていきます。
〔重症度〕
軽度:靭帯の伸張
中度:靭帯の部分断裂
重度:靭帯の完全断裂
また小児や中高年の方では、靭帯が付着している部分で裂離骨折がおこる事もあります!
重度の症状により不安定性が出てそのまま動かしてしまうと軟骨の障害を起こしてしまうことになります!
治療は主にアイシングやテーピング・サポーターで固定をして安静にすることです。
背屈に関与する前脛骨筋や外反に関与する長腓骨筋・短腓骨筋が弱まってしまうと底屈や内反方向に引っ張られて内返し捻挫をしやすくなります。
逆に底屈に関与する腓腹筋・ヒラメ筋・前脛骨筋・後脛骨筋や内反に関与する前脛骨筋や後脛骨筋が弱まると背屈や外反方向に引っ張られて外返し捻挫をしやすくなります。
当院ではエコー検査や動作痛などをみて超音波や電気治療を行います。重症の場合はギプス固定しますが、痛みの無い範囲で足を動かし筋力低下や関節の動きを改善する下記のようなリハビリを行っていきます。
リハビリ例:バイク、カーフレイズ、トゥレイズ、スクワット、ランジなど
(重症度により荷重位か非荷重位など分けチューブを使い強度変化もします。)
今回は足関節の捻挫について説明させていただきました。
次回は外反母趾についてご説明いたします!
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