四十肩について!!!


皆さんは肩の痛みを持ったことがあると思います。

今日はその中で40代に多いと言われている「四十肩」について豆知識程度にお話しします。

 

  • 四十肩とは医学的には「肩関節周囲炎」と言います。

 

  • 肩関節(上腕関節)は肩甲骨の関節窩と上腕骨頭で形成された球関節である。

肩関節には解剖学的関節と機能的関節があります。

機能学的関節には肩甲上腕関節・肩鎖関節・胸鎖関節があり、機能学的関節   には肩峰下関節(第二関節)・肩甲胸郭関節の計5つの関節で構成されています。

▪四十肩が起こる原因

肩関節を構成するもの→骨(肩甲骨・上腕骨・鎖骨)、(軟骨)、

靭帯(関節上腕靭帯・烏口上腕靭帯)、腱(上腕二頭筋長頭腱・棘上筋腱)

  老化することで肩関節の周囲の組織(肩峰下滑液包、関節包)に炎症が起こる

 

  • 四十肩の症状

痛み、関節可動域の制限が起こる

 

  • 病期の分類3つ

疼痛期→疼痛が顕著で安静時痛や夜間痛も見られる炎症の強い時期

10週間~36週間

 

癒着期→安静時や就寝時の痛みは減少するが運動時には痛みを生じる

4か月~12か月

 

緩解期→疼痛はほとんど消失

徐々に関節可動域も改善へ

5か月~26か月

 

※疼痛期から緩解期まで約30ケ月かかることもあります

 

  • 治療法

〇疼痛対策→関節可動域の保持や改善のために強度な運動をしないようにする

〇温熱療法→温熱の応用は疼痛を軽減させ、軟部組織の伸張性を増加させる

        超音波、ホットパック

〇寒冷物療→血管の収縮、組織代謝の低下のほかに鎮痛と消炎作用がある

        アイシング

〇運動療法(ダンベル体操)→肩と肘の関節を柔軟にし血行促進効果もある

  • ここからは補足として四十肩と肩こりの違いについて説明します。

肩こりは悪い姿勢や緊張などにより肩や首の筋肉が疲労し、肩の痛みや張りといった症状がある。

 

  • どこの筋肉が原因でどんな姿勢がよくないのか説明します。

・僧帽筋→頭と首の付け根から背中の中心まで広く繋がる

上部に起こりやすい

・肩甲挙筋→首の付け根から肩甲骨上部の内側

・菱形筋→左右の肩甲骨を中央に寄せ胸を張る

・広背筋→腕の付け根から肩甲骨・背中全体・腰まで

・前鋸筋→肩甲骨の裏から肋骨をつなぐ筋

姿勢→顎の突き出し、猫背

 

  • まとめ

四十肩は肩の周りの組織に炎症が起こることで肩が上がらなくなったり動き    が悪くなったりします。また四十肩と肩こりを間違えてしまうことで治療が遅れ後 遺症が残ってしまうことがあります。四十肩と肩こりの症状をそれぞれ知ることで四十肩の後遺症を防ぐこともできます。どこが痛くてどんな症状なのかを今一度確認しましょう。